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SFのこと(その4)

ディックを探して本掘りをしました。
狭いリアル我が家の4畳半のリビングの、3畳ぐらいのスペースをスチール本棚で区切って、「私の部屋」を作ってます。
スチール本棚の奥行きは25センチ程度。A5版のハードカバーを奥には奥行きがあるので、余ったスペースにコミックや文庫を置いています。
つまり本棚の前面にはハードカバーが。その奥にはあたかも隠すように文庫・コミックが。
なので、どんな本を仕込んでいるか、憶えていません。なので、前面のハードカバーをどかさないと確認できないし、そもそも様々な種類の紙類が散乱しているので、本棚に辿り着くのに一苦労。3畳なのにですよ?
「本掘り」という言葉は、そんな私のスペースの惨状にぴったり。

電車の中、読書に夢中で下車しそびるということは、流石にそうはありません。
初めての経験は、
大原まりこ『未来視たち』(早川JA文庫)
本掘りをしていたら、大原まりこの山を発見して、思い出しました。

今をときめく小野不由美の『魔性の子』(新潮文庫)を初版で持っているのが、ちょっと自慢だったりします。
あのころはまだ小野さんも新人さんでね~。
これは面白そうだと、ちょっとした先物買いの気分でした。あっという間に大ブレイクして、賭に勝ちましたよ、ほほほとゴキゲンだったのですが、その時私が一番買っていたのは別の方でした。

菅浩江『メルサスの少年』(徳間デュアル文庫)
一言でいうなら、「透明でセンシティブな世界」
紋切り型の表現ですが、結局10年たってもこういう世界が私は好きなのです。
確かに小野さんは、良く調べものをして、それを生かした物語をスキなく構築して、それを読者に伝える筆力をお持ちです。
が、私は、ストーリーに粗があっても、ごく普通の文章であっても、作品世界に漂う透明感がとても好きで、とにかく夢中でした。
一時期新作が見られなくて淋しかったのですが(後で知りましたが子育てでご苦労されていたようです)、現在はSFとミステリーの領域を股にかけて活躍中。ジュブナイル(ヤングアダルト)でしか出せないような少年少女を主人公とした透明感のある作品ではなくなりましたが、心理描写の巧みな、言葉を発することなく空気を味わいたい作風は相変わらずで、文庫になるまで待てないお方です。

次は漫画の部

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