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SFのこと(その2)

長いのといえば、絶対忘れちゃいけないのは、いえ、忘れることができないのが、マキャフリー小母様の
「パーンの竜騎士」
竜の背中に乗って飛んでみたい! しかも竜、火なんか噴いたら最高! と思ったことはありませんか?
このお話は、そんな夢のような星「パーン」に暮らす人々のお話です。
緑豊かな惑星パーンは、周期的に有機物を食い尽くす「糸」が宇宙から降ってくるのですが、それを地上におちる前に焼き尽くすのが「パーンの竜騎士」の仕事。ところが「糸」の来襲が一周期抜けた事から、竜と竜騎士はパーン社会の厄介者に成り下がってしまいます。もう糸降りはないとパーンの人々が安心した矢先、糸降りが始まります。極限まで減少した竜騎士達で如何にパーンを守るか?
このシリーズの第一話は、そんな話しです。
糸降りに規制された惑星パーンの暮らし、竜騎士と太守の税を巡る攻防とか、古い慣習を守る頑迷な人々の目を新しいことに向けさせる苦労とか、話しの面白さはどちらかといえば、異世界ファンタジーの領域なのですが、パーンの歴史を紐解くと、星間移民が科学の粋を極めて惑星パーンに定住し、その知識が忘れ去られた頃、パーンの地下に残された古い技術を発掘し復元して、糸降りそのものを排除しようと竜騎士達が格闘するのです。
その辺の仕掛けが例えナルくとも、SF的なのです。竜に乗るという設定の妙と、作り込まれたパーン社会、そこを舞台に活躍する魅力的な登場人物達。本を読んでいるのに、パーンの住民になったよう気になってしまうほどです。
難しい事を考えずに物語世界に遊び楽しむことができます。その時間は私にとっては何物にも代え難いものがあります。

カードの世界に触れる時、常に自分が問われる厳しさも内包しているのですが、マキャフリーの世界はこれとは正反対。気楽な読書を楽しむことができます。

ああ、長い。
でも、まだ続きます。

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