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SFのこと(その3)

ひさしぶりにやっちゃいました。
気が付いたら最寄りの駅の三つ先でした。しかも急行の駅で三つです。
えっと、昨日の帰りの通勤電車でのことです。読書に夢中で降りるべき駅に気が付きませんでした。それで帰宅時間が30分も遅くなってしまいました。

さて、SFの長いもの。
カード・マキャフリーに続くお気に入りは、ディックです。『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』が有名です。早川SF文庫フェアーなんかがあると必ずラインナップされているので、特徴的なタイトルと相まって目にしたことのある方も多いのでは?
映画『ブレードランナー』の原作としても有名ですね(そういえば、あの映画の音楽はヴァンゲリスなんですよ)。

で、どうゆう話しかというと……
思い出せません。
それどころか、購入したかどうかも憶えていません。
私の記憶に残っているのは、ディックは面白い、好き、ということのみ。

ということで、ディックの本は何を読んだかを確かめるために、本掘り(私の造語。本棚から本を発掘すること)をしてみました。
確かに何冊が出てきました。上記の『アンドロイド……』も持っていました。中を捲ってみましたが、やはり読んだ記憶がありません。ツンドクするほどゆとりのある生活ではないので購入した本は余さず読んで、持っている本=読んでいる本なのですが、どれも記憶にありません。
そこで昨日は『アンドロイド……』を持って出勤。電車の行き帰りに読みました。

それで、今日の日記の冒頭に繋がるわけです。
とにかく面白くて夢中になっていたら、家の前を通り過ぎて時間にして15分先まで行ってしまったわけです。

主人公はアンドロイドを狩る賞金稼ぎの男で、火星から逃亡してきたアンドロイド8人を殺していくという話しです。
舞台は核戦争の後の地球。死の灰により遺伝子を傷つけられた人々は「不適格者」の烙印を押されて落伍者になるのですが、この恐怖から目を反らすためのものは、機械から齎される強い感情と、24時間テレビやラジオから垂れ流される娯楽のみ。人々はいつか本物の動物を飼うことを夢見ている。画一的で、絶望的な社会です。
人に限りなく近いアンドロイド。彼らを庇う心優しい不適格者。アンドロイドのように心動かすことなく職務を真っ当する主人公の同僚。
本物の動物を買うという夢しか持たない主人公は、彼らと対峙することで、本物の生き物とは何かということを自分の存在を含めて問い直さなければならなくなります。
社会に抑圧される「個人」が如何に生きるか、というテーマを持っているようです。
主人公には、めまぐるしく希望と絶望が訪れるのですが、結局最後に彼の至った境地は何だったのか、読みとれずにいます。
それをハッピーエンドととるか、バットエンドととるかは読者次第。
あなたはどう? とディックに問いかけられているようです。

難しいです。
所謂近代文学の「名作」というのには心惹かれず読み終えたことはまずないのですが(夏目の『ぼっちゃん』や『猫』ですら挫折しました!)、SFの名作だと読めてしまうのは何故でしょうか?
早川SF文庫というレーベルが、とにかく好き、ということもあるかもしれません。

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投稿: Debraqda | 2007年3月 1日 (木) 02時32分

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