BLOOD+と腐女子

BLOOD+

かなり気に入っています。
どの位気に入っているかというと、見れそうにない日は録画予約するし、録画滑っちゃったらAIIでネット放送見るし。
やっぱり続きが気になるのですよ。謎が沢山あって、なかなか先が読めなくてね。
ベールが一枚ずつ剥がされるように、謎が解き明かされていくのがとても気に入っています。

BLOOD+。見始めたのは、ガンダムの後番組というのがきっかけです。番組宣伝を見て面白そうだなと。映画版の存在は後から知り未だに見ておりません。
私、家族にはナイショの隠れオタなので、アニメを率先しては見ないようにしています。
ところがありがたいことにツレはガンオタなので、種は取りあえず見とけっていう感じだったので、ありがたく一緒に見てました。ハガレンの番組宣伝を見た時も、これは絶対好みだと思ったのですが、ツレは興味なさそうなので見るのをあきらめました。
その後の友人や世間の盛り上がりを見て、最初から見れば良かったと随分後悔しました。
だから、ハガレンの二の足を踏まないように、ここはきっちり「見るよ」と自己主張し、現在に至っております。

土曜の夕方6時。この時間枠、種やハガレンなど、腐女子の一大ジャンルを築いたアニメが続きましたので、次はっていう期待もありました。
第一印象派は、
背景はえっらいキレイなのに、キャラクターデザインが冴えないなぁ。
らないのですが)精巧で空気感のある背景なのに、人物は平凡。
(これはあとでProduction I.G制作で、押井さんが制作協力ということで納得)
しかも、主人公が制服の女子高生で、刀を振り回して、って。
これはもしや、腐女子向けではなく、男性のオタク向けじゃないかとも思いました。

あるとき、ProductionI.Gの公式HPを見たところ、「同じ時間枠の種やハガレンを受容する腐女子を意識している、サヤの周囲に現れるいい男たちにご注目を」みたいなことが書いてありました。確か。
それを読んだ一腐女子としては、
「デビット×カイ? ハジ×カイ? カイ×リク? 」
まぁ、とりあえずそんな妄想に励もうとしたのですが。
萌えません。
やっぱり、主人公が絡まないと、盛り上がりませんよ?
だめじゃん、I.G

とはいえ、映像綺麗だし、物語の骨子は「サヤの自分探しの旅」っていうことではっきりしてるし、しかも私好みだから、まぁ見るか、っていう感じで見つづけることに、決定。

おっ! と思ったのは、ベトナム編の半ばでした。
全寮制の女学校っていう設定が好みなのと(クララ白書とか、全寮制じゃないけどまりみてとか)、ベトナム戦争っていうアニメではあまり耳にしない設定が出てきたからで、しかも
意地悪な縦ロールに紫のバラの人ならぬ青いバラの人。庭師のハジ。
別の意味で萌え(お笑い?)要素てんこもりで、いつの間にか引き込まれていました。さらに舞踏会に招かれた訳ありな金髪の王子さまが縦ロールじゃなくてサヤを選ぶくだりなんかは、もう何をかいわんや。お約束を外さない、こてこてな展開がいっそ見事。
狙ってるよ、当たってるよ、I.G

なんてほくほくしつつふと我にかえりました。

狙ってるって何? 当たってるって何? 
ん?

そこはかとなく少女漫画や少女小説ちっくな(敢えてこの表現をつかうよ!)展開は、確かに男オタク向きじゃあない、ような気がします。
それで思い出したのが、月刊LALAに連載されていた「遥かなる時空の中で」。
あれは女子高生が平安時代に飛ばされて、八葉だかなんだかの守り手の男性(タイプの違ういい男たち)と主人公が大活躍、な話だったような。
(調べてみたら、元は人気の女性向け恋愛シミュレーションゲームだとか。
ゲーム全然知らない私ですが、アンジェリークとかネオロマンスシリーズとか、乙女ゲーとか、耳にしたことはある単語だわ)

あれと構造が似ている気がします。特別な課題を与えられて、守り手のいい男に囲まれて、半死半生の目にあいながらも頑張って課題を達成していく、キャラクターや舞台設定の枝葉を取り払うと、そんなふうに両者はまとめることができると思うのです。
それって、乙女の夢の一パターンで、「はるか……」とか、おそらくそれに類する女性向けゲームの市場がある以上(そしてそのゲームの二次創作ジャンルが存在するんですよね?)、そういうジャンルの腐女子というのもいるわけです。

ただ、これは推測なのですが、おそらく同じ腐女子でも種やハガレンに萌える腐女子とは異なるグループではないでしょうか?

この二つの腐女子の集団、物語と自己との距離が大きく違うように私には思えるのです。
片や同性の主人公に自己を投影して直接的に物語と接し、片や好きなキャラクターを通じて物語に接する(これがキャラ萌えってヤツ?)。
ジャンプ系の二次創作でも、機械的に作中のヒロインを自分の名前に変換する「ドリーム」小説を好む人は、作中に直接自己を投入するという意味で前者のグループに属しているように思えてなりません。この「ドリ者」とキャラ萌えのホモスキーは、同じジャンルの二次創作でも決して交わりません。「ドリームキモ」って一刀両断だし、オリキャラ(大抵は作者の代理人)だって、いい顔しないからね。(ドリの人がホモスキーの人をどう思っているのか、目にしたことはありません。基本的に友人知人はホモスキーだから)

長々と書きましたが、要するにI.Gが、種やハガレンではない腐女子層を開拓し、取り込むことを意図して展開してるなら、種やハガレンと腐女子を意識しているっていうI.Gの発言は納得だし、また面白いなって思ったわけです。

どれだけ腐女子を取り込むことが出来るかなぁ。
作品そのものを純粋に楽しむだけじゃなくて、そんな斜に構えた楽しみ方をしています。

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